◆亥子屋◆店主のひとりごと Back number  2001年1月 次へ

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創業大正13年の稲屋が、2001年春に全面改装することになりました。

それを機に、もっとお客様の近くに、、、という願いを込め、店主の独り言コーナーを設けることに致しました。

新商品の入荷情報、新しい洋服の紹介を主に、私達の洋服に対する考え方をお伝えできれば幸いです。

先ずは、店主のひとりごと を書くに至るいきさつと、改装に至る説明を、、、

 

店主経歴

1969年(昭和44年) 逗子で生まれる

1993年 大学卒業後、(株)丸井 入社 

      クレジットカード発行カウンター、債権回収、婦人服飾雑貨
      ブランドジュエリー、時計売場を経験

1997年2月 妻(若菜)と結婚。

1998年10月 70年来稲屋の看板娘 祖母「てる」他界
        店を継ぐことを考え始める。

1999年8月 (株)丸井 退職

1999年8月 母の指導のもと、店を手伝いはじめる。

2000年4月 合資会社稲屋に妻と共に正式入社(?)

2000年4月 ウェブサイト ineya.com 開設、
       足袋、ストッキングのネット通販を始める。

2000年6月 合資会社稲屋から有限会社稲屋へ組織変更

2000年12月 看板、外部テントの修理を考え始める。〜

そして、看板、テントを直すなら、この際、外観にもこだわり、より洋服を販売しやすい売り場づくり、ファッションを提案する場としての心地よい空間づくりをしよう、ということになり、
全面改装をすることに致しました。

改装前のお店→

30年以上経つ古い建物の上、補修工事や改修工事を重ねていて、おまけに平面図にすると直角なところが殆ど無く、不便な位置に階段がある、などという複雑な事情があったので、設計、施工はプロにお願いすることに致しました。

設計者は、建築家の大浦比呂志さんの事務所

 大浦比呂志創作デザイン研究所    にお願いしました。

1月10日(金)晴れ

大浦比呂志さん来店。お店のコンセプトを伝え、正式に依頼しました。ロータリーに面しているため、遠くからのファサード(入り口)外観を大切にしましょう、と。

そういえば、以前だれかに言われました。
「いねやさんって、交番みたいだね。交番って、駅前の立地の良い場所によくあるでしょ」 ・・・・・・
悔しいけどなにもいえない。。。
改装したら、「素敵な店ね」と言われるようになろう!!

 

1月23日(火)晴れ 気温10度

大浦さんに、入り口の件でFAX。
現在、メインの入り口は180センチくらいの広さのため、店の奥行きがないのにあまりに大きすぎると、ちょっと覗いてすぐに出ていってしまう。
ある程度ぐるりとお店の中をみていただける大きさに、、、、と、かなり抽象的な注文を出してしまいました。

そもそも、一番始めに伝えたコンセプトは、「ご年配の方に受け入れられて、若者がアッと目を引く外観に」という、これもかなり抽象的。大浦さん、頭をひねっていることでしょう。ふふっふ。

 

1月26日(金) 雨のちくもり 気温8度

大浦さんから現況の図面について、連絡がありました。
竣工図と、7年前に改装した時の図面と、おおよその実測図面違っていると。
結局、指定された場所をスケールで計り直す事に。
2階の窓から身を乗り出して外観寸法が一番大変だった。。。。
それと、店内にある階段の位置関係がどうも複雑。狭いのになんと複雑な店だ。
実際、現在は後方と売り場の区別が全然ついていません。新しくなったらその辺がきちんとするのでしょうか??いや、させなければ。